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zoom RSS 【映画】ロスト・イン・トランスレーション

<<   作成日時 : 2004/08/22 14:14   >>

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8/8 「ロスト・イン・トランスレーション」鑑賞@シネマライズ。

巨匠フランシス・コッポラの娘という冠ももはや必要なしの「バージン・スーサイズ」から長編2作目のソフィア・コッポラ監督作の「ロスト・イン・トランスレーション」鑑賞。

CM撮影のため来日しているボブ(ビル・マーレイ)とフォトグラファーの夫の撮影に同行して来日したシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の孤独感を抱える二人の見知らぬ地東京での出会いと別れまでを描くセンシティブな作品。

ソフィアの作品でいつも思うのは、その映画の中にある"空気感”。非常にこの空気感を大切に作っているように感じる。
雰囲気重視といういいかたも出来るが、それでは否定的な要素も多く感じるのであえて空気感といいたい。
前作バージン〜では雰囲気という要素が強く(いわゆるガーリィな映画という意味で)個人的には手放しでよかったとはいいきれなかった。

今作でもその雰囲気という部分に関しては正にソフィアらしいという風にもいえるのだが、今回はそれをビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンという世代の違う演技派の二人を中心におくことにより感情面へのシフトが大きく思えた。
空気感というのは、淡い色彩の映像/洗練された音楽チョイス/感情を爆発させない淡々とした演出という表層的な部分だけでなく、主役二人のそれぞれが抱える孤独・そして近づこうとする感情の変化という空気まで今回は捉えている。
そういう観点で非常に前作よりも映画として成長を感じたのも確かなわけです。

主役二人がやはり上手い。二人ともに抱える孤独感・そこでお互いが似たものを抱えていることによって感じた親近感・そこから生まれた淡い愛情・立場も年代も違う二人の言い出せない感情といったそれぞれの場面での心情の動きを非常に繊細に演じている。
それは言葉ではなく、視線・表情といった映像的な表現で見せる。上手いなあ。
ビル・マーレイが上手いのは当然のこととして、旦那がいながらも異国の地での孤独感と寂寥感を繊細に見せるスカーレット・ヨハンソンの危うげな存在感も上手い。せつなさ満開なわけです。

淡々と進む物語の中で、感情面でも動きを見せるラストまぎわのシーン。そしてラストの道路上での二人のラストシ−ン、あえて見せていて聞かせない演出、群集の中の二人という構図、せつなくていいシーンでした。このラストの解釈はそれぞれの観客の中で構築されていくわけです。
このラストでぐっと自分の中での評価があがったこともたしか。

音楽のよさは言うまでも無し、エール・ジーザス&メリーチェイン・スクエアプッシャーからはっぴいえんどまで。これまた繊細なチョイスです。

あえて否定的な要素を書き上げれば、少し洗練されすぎた映像・演出・そして今回は東京を舞台にすることによりいわゆる日本のソフィア関連のトレンドヒッター(古)的業界人の方々の多様なんかが目だって、やや鼻につく部分もあることはたしか。二人が東京の夜の街に飛び出し遊ぶ場所ってのがいわゆるコアな先端系クラブってのが中心で、まあこれが東京ですっていわれるとそりゃあそういう業界系の人たちだけの東京よって思える部分もあったわけです。東京ではない知らない海外のある街での話であればこう思わなかったんでしょうが。

ということで、感情と空気感という観点で非常にすぐれたソフィアらしい映画でございました。
評価★★★★(4つにやや足りないくらいですね)

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