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zoom RSS 【映画】東京国際映画祭「ウィスキー」

<<   作成日時 : 2004/11/16 01:26   >>

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10/31 東京国際映画祭グランプリ受賞作品「ウィスキー」鑑賞@シアターコクーン。

さてこれでラスト1本。17本目のラストはコンペティション部門でグランプリ受賞作品上映で「ウィスキー」を鑑賞。
今年の応募310作品という中で選ばれた一本の上映ということで興味深く鑑賞いたしましたが。。

結局観客多数の投票で選ばれるわけではなく、あくまでも数人の審査員の評価対象として選ばれる以上審査員たちの嗜好性や映画に対する考え方の評価は大きく出てしまうのが映画祭。
ということは極論を言えばいくら客観的な判断でといっても、個人の評価の延長線上にしかないわけで。。
となんだかウダウダ書いているのですが、この作品が”グランプリ”といったときに?という疑問符がいくつかついたため。

決して映画が良くないというわけではないし、個人的にも決して受け入れられにくい映画ではないのだが、グランプリという評価に値するのか?という疑問がわいた。
個人的に見た限りだともっと他の作品で好きだったものがあったわけで、それらの作品の方が自分の中では評価高かったという現実もあり、そんな観点で上記感想につながっていくのである。

ウルグアイの従業員数人の小さな工場が舞台。無口な経営者ハコボと長年そこで働く中年女性マルタ。疎遠になっていたハコボの弟が一時帰国することになり、弟の体裁のためハコボはマルタに帰国中妻役をやってほしいと願い出る。そして3人のわずかな時間の奇妙な同居生活が始まる。

ハコボとマルタを中心に壮年3人の日常の些細な感情をストイックなタッチで描く人間ドラマ。
頑固で無口なハコボ。こちらも無口で従順にハコボに従うマルタ。そして弟エルマンは陽気で遊び好き。
繰り返し永久に続くと思わせる日常の生活。そして日常の中でつき続ける些細なウソが生む日常の変化。
これを本当にストイックなタッチで描いていく。
前半繰り返される日常は毎朝の工場への出勤から機械運転までの日常を繰り返し見せる。
まるでその毎日が繰り返されることが永久に続くかのように執拗なまでに毎日繰り返される。
しかしその反復はラストの感情の転換から、ほんの少しずつ違っていく。
敢えて執拗な繰り返しを続けることで、このラストが効いてくるための伏線にもなってくる。

物言わぬ主人公たち。お互い顔を合わせて会話をすることも少ない。
何を考え何をしたいのかは、その表情に表れるかと思いきや敢えて表情も出さない。
まるで能面のように無表情が大半を占める主人公たち。
そこに表情豊かで言葉豊かな弟を放り込むことで、二人の感情のゆれを描いていく。
その揺れはあまりにも微妙なように見える。しかし些細な日常の中ではその小さな揺れが大きな変化につながっていくかと思わせるようなラスト。

感触的には「浮き雲」などのアキ・カウリスマキの映画と類似点を感じる。カウリスマキの映画からロックンロール的な音楽センスを抜いた感じといったらたとえが悪いか。
うーん、オリジナリティという観点でこういう類似を感じさせた時点でどうかなあ・・という感想もあり。

総じていえば決して悪くはないのだが、オリジナリティ・映画的カタルシスの少なさ・映画への個人的感情移入度などいくつかの点が気になった。
そういう意味では個人的にあまり好きな映画ではなかったから。というのが感想になるか。
まあ素人感想家としてはこんな感じでございました。

なので評価★★★(うーん、平均点かなあ。)

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