40's SubCulture Blog

アクセスカウンタ

zoom RSS 【映画】東京フィルメックス「雲の南へ」

<<   作成日時 : 2004/11/28 23:24   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

11/21 東京フィルメックス・コンペティション作品「雲の南へ」鑑賞@朝日ホール。

フィルメックス2本目。レポートまめにやらなきゃと思いつつ遅れる毎日、情けなし。

冷淡で客観的な視点が印象的だった「沈む街」や、一転ラストの開放的幸福感が印象的だった「ただいま」などの脚本を手がけるチュウ・ウェン監督の中国映画。
妻を亡くし子供も自立した中年男性ダーチンは、ある日若い頃行くはずだった場所雲南への旅を決意する。体力をつけ雲南へ向かうダーチンなのだが、少しずつ狂っていく旅の道中を描くロードムービー。

特徴的なのは人生も後半にさしかかり体力的にも精神的にも衰えてきた中年男性を主人公に、いわゆる定石的な物語の展開ではなく、少しずつ歯車がはずれる旅を描く。
ほんのわずかな困難なのではあるが、たどりつきたい場所にたどり着けない男の物語。

子供と住む北の街から風光明媚な雲南へ。
若い頃のささいな約束を果せなかったために、いけなかった場所雲南。
男にとっても重要な決意の元向かった旅ではなく、自分の時間を得た今一回行ってみるかという程度のわずかな旅のはずだったが。。
なかなかたどりつけない雲南。そしていつのまにかたどりつけないが故に夢にまで出てくるようになった場所。
観光程度の気分の場所だったはずが、今までの生きかたを振り返ることになった場所になる。

映画は本当に淡々と客観的にこの男の姿を追う。
終始徹底的なまでの俯瞰で長まわしを中心とした映像で追っていく。
そこにある些細なごく普通で少しおかしな人生を淡々と。その旅の中に観客を置くのではなく、旅の外から定点観測しているかのような視点。
男もその旅の中心にいるというよりは、客観的な存在としているかのような空気。
そこに人がいて、そして都会の風景や一転して美しい山間部の自然がある。

そしてたどり着けない男が最後にたどりつく場所。
旅そのものではなく今までの男が暮らした人生に対する想いと重なり、最後の最後に熱い想いとなって溢れてくる。
おかしみがあり切ないラスト。

ただあまりにも淡々と冷静な映像の連続で一般の観客向けというよりは映画好きな方向けなのはしょうがないでしょう。
SABU監督の「幸福の鐘」を思い出したのは私だけか。

ということで評価★★★(3.8くらいかなあ。映画難易度としては高めかもしれません。嫌いじゃないんですが。)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【映画】東京フィルメックス「雲の南へ」 40's SubCulture Blog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる