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zoom RSS 【映画】東京フィルメックス「トロピカル・マラディ」

<<   作成日時 : 2004/11/28 23:48   >>

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11/23 東京フィルメックス・コンペティション作品「トロピカル・マラディ」鑑賞@朝日ホール。

フィルメックス3本目。
今年のカンヌ映画祭で賛否両論で結果、審査委員賞をとったタイのアピチャッポン・ウィーラセクタン監督の最新作。

とにかく映画難易度としては最高級。美しいと取るか難解と取るかはその人の感性で強く評価がわかれるであろうと思われる。
その圧倒的な内省的精神世界を美しいと評価する人もいれば、難解でなんだかわからんし前半と後半の連鎖性はどうなんだという人もいるだろうなあと端的に言うと分かれる感じなのである。

前半はタイの山林の小さな町で暮らす二人の若い男が少しずつ近づき愛し合う姿を洗練された映像で描き、後半は呪術師に虎の呪いが移り虎になってしまったという伝説を元に森の中を散策する兵士と虎人間の精神的拮抗をとことん内省的な映像で淡々と描く。

表層的に見れば前半と後半は同じ二人の役者が演じている部分だけが共通点で、まったく別の話として成立しているように見える。
ただ精神面で見れば男と男が愛する感情と、兵士と虎の亡霊の拮抗する精神という二つの魂の歩み寄りの話であるとも取れる。

ただ取れるという程度で確たる自信もあるわけではなく、そういう意味ではまだまだこの作品を読み込むには知恵も知識も足らないのかと自分を評価したりもするが、多分にこういう作品は感覚的に感じて見ていくのが正しいかとも思ったりする。

前半部は良かった。敢えて同性のゲイというものを中心に置く必要性は?という疑問点はやや残るが性というものを超えた二人と後半部の人間と亡霊という存在を超えた二人という比較を置くのであれば敢えて同性にした意味もあるとも取れる。
この前半部の非常にスタイリッシュな映像・音楽とタイの山村部の小さな町の情景に主人公たちの空気感が絶妙にブレンドされ、いいねえとうなずいていた。
ただ後半部では、森の中それも夜の闇の中の森という中でたった一人歩き回る兵士とまるでそれを常に見ているような森の木々やそこに流れるざわめき・動物や昆虫の鳴き声・それらが徐々に虎の魂と共鳴したかのような音響効果。
真っ暗闇の中、ざわめく音響、そしてそこでただ迷い続ける兵士の魂。とにかくストイックなのである。徹底的なストイックな手法。
正直自分でさえも集中力を継続させるのは難しかった。集中力の限界でした。情けないが。

ということで自分的にはあまりにも静謐に精神世界に入っていった後半部に関しては表層的な読み方しかできず評価不可能というのが正しい状態でしょうか。
アピチャッポン・ウィーラセクタンは間違いなく天才なんだという評価なのでしょうが、近づくのは不可能。
なので★★★(3.8くらい。というか単純に好き嫌いでの評価しかできません)

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