40's SubCulture Blog

アクセスカウンタ

zoom RSS 【映画】東京フィルメックス「戦場の中で」

<<   作成日時 : 2004/11/29 01:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

11/23 東京フィルメックス・コンペティション作品「戦場の中で」鑑賞@シネカノン有楽町。

フィルメックス4本目。
80年代の内戦中のレバノンに暮らすある家族の姿を描く女性監督ダニエル・アルビット監督作品。

日々銃声や爆撃の音がする内戦中のレバノンで家族で暮らす少女リナの視点を中心に、ギャンブル狂いの父や粗暴な母、そして唯一心を許す叔母のメイドなどとの生活をリアルに描く。
そこにあるのは日々の生活。そして一つずつ大人になっていく少女の成長。
しかし一点私たちとの圧倒的な違いは、戦争が続いている中での日々の生活。
遠くに銃声が常に聞こえ、街路を戦車が通り抜け、爆撃が近づけば地下室に隠れる。
そういう生活の中にある日常。圧倒的なリアリティ。

この作品では敢えてその戦争という部分を目に見える形では提示しない。
音や断片的な映像でのみ提示する。しかし断片的に提示しているということは、その作品の中にいる主人公たちの生活そのもの。
直接戦争のある真っ只中にいなかったとしても、すぐ傍で広げられている現実。
想像は出来るといったらそれは間違いなくウソになる。
この平和ボケした私たちの生活の中では想像はできないのである。想像できるといった安いヒューマニズムを展開できるほどまったく真実から遠ざかっていくような気がする。

そういう日常の中で暮らして生きていくことへの生命力。しかし生きていくことは出来ても、自然と人間の本質的なものとして溜まっていくフラストレーション。
そのフラストレーションへの発奮は家族という最小単位の社会の中にゆっくり広がっていく。
仕事も無くギャンブルにしか興味を見出せず、暴力という手段でしか感情を吐露できない父。
そんな夫を許せずしかし本能的に男女の関係を続けていくが、娘にも豊かな愛情を与えられない母。
親族が崩壊していく様子には全く興味を持たず封建的圧力のみで周りに接する叔母。
主人公リナを唯一の理解者と接するが結局自分のことのみしか考えられない叔母のメイド。
その登場人物誰にも抑圧された欲求や本能的な不満が満ち満ちている。

そしてそれら家族たちと一緒に暮らすことしかできない弱者である少女。
しかし少女はそういう大人たちを冷静に客観視ししているように見えるが、本質的に求めている愛情。そして自分への理解。
戦争がある日常の中では、そんな少女の欲求も許されない。
そんな中少女は少しずつ大人になっていく。
やはり圧倒的なリアルがつきまとう。

ただラスト、非常にポジティブな前進を見せるエンディング。
前へ進もうというメッセージか?いや大人への成長なのか?
ここのメッセージングにやや悩んだ。映画的な展開ととればいいのか。これはリアルか?という判断を悩んだのもたしか。

しかし説得力という観点で
評価★★★(3.9くらいの感想。少しメッセージが自分の中に入りきらなかったためか)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして? 教えていただいたアドレスOKだったようですね。今晩のような場末のお店もサラリーマンぽくていいかな?と。。。おすすめのミスティックリバー、
トカレフ、こわれゆく女、見させてもらいます。それと僕のオススメのシャーキーズマシーンも忘れずに・・・ではまた。。。
メガネ
2004/12/07 00:35

コメントする help

ニックネーム
本 文
【映画】東京フィルメックス「戦場の中で」 40's SubCulture Blog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる