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zoom RSS 【映画】東京国際映画祭「花咲く春が来れば」

<<   作成日時 : 2004/11/15 22:50   >>

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10/31 東京国際映画祭アジアの風部門「花咲く春が来れば」鑑賞@ヴァージンTOHOシネマズ。

とんでもない亀ブログ。東京国際もあと2本で全部記述のためご辛抱を。
16本目。アジアの風である落ちぶれたトランペッターが田舎の学校の音楽教師になる韓国映画。

まずは評価。素晴らしい。とても良質な大人の映画である。

主人公ヒョヌは真・韓国四天王の「オールド・ボーイ」チェ・ミンシク(映画秘宝より引用^^)。
このヒョヌはミュージシャンとしての最盛期を過ぎ目的も無くしたトランペッター。自暴自棄の状態のまま偶然田舎の中学校の音楽指導をすつことになる。自分にも田舎にも嫌気がさすヒョヌなのだが、子供たちや村の人たちとの生活の中で本当の自分の生き方や人とのかかわりあい方や自分の音楽を見つけていく。

ストーリーだけだどいわゆる教師系ヒューマンドラマに見えますが、本編はまったく違うわけです。
主人公ヒョヌの一人の男としての成長を、ほんとうにゆったりと描く切なく温かい人間ドラマ。
先生と生徒というわけでなく、ある村に舞い込んできた男と村人たちの心の交流のドラマ。そしてそれを熱く撮るのではなく、あくまでも淡々としかし丁寧に切なく撮っていく。

監督のリョ・ジョンハは、今の韓国映画の大好きな監督ベスト3に入る叙情派ホ・ジノの愛弟子。
さすがにホ・ジノ一派といっていいほどに、そのあふれんばかりの叙情感がとても素晴らしいのである。
冬から春へ。寒い雪から暖かい桜へ。その移り行く季節と一緒に心がゆっくりと動いていくすべを、丁寧にすくい取る。
自然と共生している生活は、すさんだ暮らしをしていた今までの生活のしこりを少しずつ本当に少しずつほぐしていく。
人を責めていくことでしか感情を吐露できなかった男が、人を認めていくことで感情を育むことをしる。最初に訪れた冬の季節と男の心情が重なり、そして温かい桜の春を迎えた時に男の心も少し変わっている。人を許し認め愛することの表現を知る主人公。

セリフや状況説明を極力避け、客観的なシーンの積み重ねで見せていく丁寧な演出。
そしてラスト。切ないラストの展開と、男が桜の下でゆっくりもの想いにふけるシーン。
徹底的に切なく美しいシーン。。ほれぼれしました。いいシーンです。

大人だからこそ分かるこの映画の素晴らしさ。正に新しい叙情派映画と叙情派系監督の誕生に喜んだ私です。
なので評価★★★★★(満点。文句なし。)

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