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zoom RSS 【映画】クローサー

<<   作成日時 : 2005/06/12 03:41   >>

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6/10 映画『クローサー』鑑賞@新宿ジョイシネマ。

ジュリア・ロバーツ/ジュード・ロウ/ナタリー・ポートマン/クライブ・オーウェンと私の大好きな女優二人もでている豪華なキャスティングと「卒業」の名手マイク・ニコルズ監督で、大人の恋愛映画となればもうこの触れ込みだけで真に楽しみにしておりましたこの作品。

オープニング。ダン(ジュード)とアリス(ナタリー)が街角で出会うシーン。
スローモーションで二人の視線が行き交いそこに流れるダミアン・ライスの切ないメロディ。もうこのシーンだけで心射抜かれたわけです。
メロウで今から始まる恋愛を予想させる素晴らしくスタイリッシュなシーン。いやあかっこいい。

しかしこのシーンのテンションで展開させる恋愛映画と思いきや、一筋縄ではいかない恋愛映画・・いやこの映画は恋愛映画としてカテゴライズするべきではないのではないか?という感想に至ったわけです。
いわゆるハリウッドマナーな恋愛映画では決してないし、かといっていわゆる感情移入をするような切ない恋愛映画というわけでもない。
”恋愛”というそのものを物語化しているわけではなく、”恋愛をしている感情”そのものがどのように変わっていくのかを客観的に表現しているたった4人の群像劇として見えたわけです。

なので、いわゆる主人公たちの展開といった物語部分や、それぞれの心情に感情移入して見ようと一般的な恋愛映画的鑑賞方法をしようとすると”なんだこの映画”という評価になる人も多いのではないのでしょうか。
かくいう私も中盤からは個人的に大好きな恋愛映画というジャンルの見方ではなく、人間ドラマとしての見方に切り替えて見ていたというのも事実で、予告などから想像していた恋愛映画としては結局最後まで見れなかったのです。

多分このような見方をしてしまったのは、やはり特徴的な演出。
時間をこまぎれにシーン分けし、シーン間には数ヶ月というある程度の時間経過がある。
この時間経過を次々にシーンとして重ねていくため、一人の人物の感情やある時はキャラクターまでもが別人になったかのような表情や感情をみせる。
人間はこういう多面的な感情を抱えているし、時間の経過も人を変えていく。そこにある一種のエゴのような恋愛感情。美しい愛情ではなく、ややもすると醜く見える愛情を。
この一見突拍子もなく変わる感情が繰り返され見ている観客としてはその感情の中にはいれないのではないかと解釈。

それぞれの職業にも特徴が。新聞記者にカメラマン・皮膚科の医師にストリッパー。実在する職業ではあるけれども、決して一般大衆的ではない職業の主人公たち。
ここに甘いロマンス世界を乗せればハリウッドマナーの王道恋愛映画になるところを、ストイックなまでのCLOSEされた感情のぶつけあいにしたところも感情移入できない理由か。

そして恋愛映画に欠かせない台詞。
オープニングの「Hello Stranger」のような気の利いた台詞で応酬するかと思いきや、中盤からは肉体関係やエゴを中心とした汚い言葉の数々で敢えてきれいな間接的文章表現の台詞をつかわない。
いわゆる夢世界的なものではなく、リアルに罵りあう言葉の数々。これが本当の感情だろうといわんばかりの台詞がロマンチックには程遠く感情移入できない。

と悪い意味ではなく、いわゆる王道とはまったく異なった感情映画。
元が舞台劇だっただけあって登場人物もほぼ4人のみ(クレジットも4人以外は2人くらいしかいませんでしたね。)この4人の感情の移り変わりを群像劇として捕らえ根本的に恋愛が抱える身勝手な部分を見せられた気がしたわけです。
内容的には全然違いますが、岩松了の舞台を見たときに感じる役者たちへ全く感情移入できない台詞の応酬に似たものを感じたのも、元が舞台というせいか。。関係ないっすね。

ということで評価★★★(んー。悪くはないんだが期待していたものとは全く別だったので3.8くらいです。)

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