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10/15 東京ファンタの映画秘宝オールナイト鑑賞。今年は秘宝枠のひさびさのオールナイト兼10周年記念兼秘宝とは縁の深い石井輝男監督の追悼オールナイト。 まあ秘宝らしい雑多感のある東映プログラムピクチャ満載の一夜でございました。 作品は石井輝男監督の東映2本、我らがソニーチバこと千葉ちゃん主演の「直撃地獄拳 大逆転 」とエロ女任侠モノの「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」続いて東映のクライム傑作「狂った野獣」に、シメが狂った野獣にインスパイアされていたという石井聰亙の初期爆裂傑作「狂い咲きサンダーロード」というこってりした4本で世があけるわけです。 「直撃地獄拳 大逆転」 千葉真一主演で当時のプログラムピクチャでいわゆる同時上映モノの一本として作られたという荒唐無稽極まりない怪作。 日本で千葉ちゃんでスパイ大作戦を作ったら似ても似つかない化け物になってしまったという感じでしょうか。 とにかく随所に意図しているのかいないのか不明なシュールな笑いのセンス。昨今のハリウッド映画もくそくらえという感じのありえない展開の脚本・ストーリー。犯罪コメディと単純に言ってしまうのは違うなあと思うわけです。まあバカバカしいといってしまえばそれまでだが、大の大人が大勢で本気でこういうバカバカしさをつくり込んだのがまさに秘宝センスの琴線に触れるに違いないわけです。 「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」 前の地獄拳もタランティーノのキルビルに影響を与えたといわれているが、このやさぐれ姉誤伝もキルビルに影響を与えてる・・まあ何でも影響を与えたっていっときゃ間違いない・・という秘宝解説も納得のこちらも怪作。 当時若干18歳?の池玲子がいきなりオープニングから全裸で殺陣を見せる時点でもはやあっけにとられる。でもこのオープニングはスタイリッシュですねえ。アホとスタイリッシュの同居とでもいえばいいのか、かっこいいっす。このオープニングから一挙にこちらもそりゃあねえよの展開で転がり続ける新宿女任侠伝説。まあラストでいわゆるスケバンたちをひかえたアネゴ池玲子を中心に全員半裸で夕陽に消えて”裸と裸のおつきあい”って言う時点でKOです。 「狂った野獣」 秘宝解説では日本版ダーティハリーとネーミングされたバスジャック犯罪アクションモノ。キアヌの「スピード」meetsピラニア軍団ってのもありですね。室田日出男中心としたピラニア軍団総出演で、主役は軍団の兄貴分渡瀬恒彦。渡瀬節満載の男くさいバスジャックアクションでした。でもほんとにこの映画で言いたかったのは犯罪映画を撮りたかったんじゃなくて、兄貴を中心に”男たちは走り出したらとまるかクソ!”という反骨精神と男魂を描いているのは明瞭でございました。 まあこの映画もいわゆる常識なんてぶっこわせ!it’s Rock’nRollな映画の元祖といっても過言ではなかったです。室田日出男扮する白バイ警官のあわれな姿が傑作でした。 「狂い咲きサンダーロード」 で締めは上の野獣にインスパイアされた、今見比べるとそっくり!と石井聰亙監督本人も認める爆音男魂炸裂の”狂い咲きサンダーロード”。 今回は監督本人がPAで音響担当し朝方のミラノ座にオープニングの阿蘇山?の印象的な映像とバイクの爆音が響き渡ったわけです。もう観客全員大盛り上がり。これこそファンタで見るべき映画かと。野郎総立ちって感じでしょうか、座って見てますけど。 山田辰夫扮する暴走族の特攻隊長の仁がいきどおりの無い憤りやありあまる力で、暴走族を、街を、右翼を、そして世界そのものをつきやぶっていく。まさにこれぞ本物のit’s Rock’nRoll!! ロック?いや魂はパンク!これぞまさにパンク。仁の姿は反骨精神そのものの体現であるわけです。目の前にあるすべてのものを否定しそこにある世界を超えていく。走りつづけるしかねえんだよ!!男は!と爆走しつづけるわけです。到着するという意味での目的なんかないんだ!と。走りつづけるのが男なんだ、漢なんだと魂を熱くされたわけです。熱いねえ。最高。 ちゅーことでどの作品も評価というスケールではないので今回は評価コーナーなし。 |
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