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zoom RSS 【映画】うつせみ

<<   作成日時 : 2006/03/29 22:43   >>

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3/28「うつせみ」鑑賞@恵比寿ガーデンシネマ。
韓国の孤高の鬼才キム・ギドクの公開最新作。この孤高の作家の世界はより静謐であり深遠なる方向に進んでいると手ごたえを感じた一本。
以前のBLOGでも自分で何回か書いているに違いない(予想^^)のだが、粗雑で猥雑だが湾曲した愛に満ちた世界を描き続けていく中で、それは圧倒的な美しい光を放つようになったと誉めたい気持ちである。
真に美しい映画であった、自分には。そして神々しい幻のような世界を見せてくれた。

”うつせみ”この邦題はこの映画を的確に表現したいいタイトルだと思う。
この世や現世といった古語の”うつせみ”、蝉の抜け殻の”うつせみ”。意味としては正にこの世そのものを表現したうつせみであり、主人公の魂はまるで抜け殻のようなうつせみ。
ちなみに英題は”ThreeIron”。本編中に繰り返し出てくるゴルフクラブの3番アイアンをタイトルに冠すが、やはりこの邦題の美しさの方が的を射ているように感じる。

留守中の家に忍び込み寝泊りをする若者と、彼と偶然出会ってしまった孤独な若妻。この二人の魂と逃避行を本当に静謐に描く。
二人には交わす言葉は一つもないのに関わらず、その圧倒的な物語世界にまったく飽くことなく集中していた。言葉にしなくても芳醇な関係や魂が浮かび上がるその作家性に圧倒された。

映像表現もより洗練され本作では都会的で密室が多い景色なれど、画面構成や人物配置にこだわった映像も美しい。ラストの手を結び合うシーンではその映像とまぼろしのような存在を見事にシンクロさせた映像表現だと関心。

物語としてひとつの恋愛というモチーフを使っているが、ラストにはそのうつせみを強く意識させる展開になるため宗教的とも思える締めを見せるあたりも最近のキム・ギドクらしいと思ったのです。

見る人を選ぶ映画なんであろうが、そのたゆたう世界観に浸って見てほしい一本でした。傑作。
で評価★★★★(4.8くらいの満足でした。)

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