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zoom RSS 【映画】2006年映画ベスト

<<   作成日時 : 2007/01/01 05:49   >>

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昨年はとにかくさまざまな社会派作品と、宮崎あおい・蒼井優・上野樹里・長澤まさみに代表される若手女優の二本柱で過ごした一年でございました。
ということで昨年2006年の映画マイベストランキングでございます。

@ ナイロビの蜂(米)
 夫婦の愛情物語を中心におきつつ、リアルなブラジルの現在への批判性と極彩色の映像をミックスして見せたフェルナンド・メイレレス監督の力技に感嘆。間違いなくベスト1。イニャリトゥ/ギャガンと今の世界をリアルに切り取る天才新鋭監督の一人の大傑作。

Aシリアナ(米)
 社会派の脚本家としては業界再注目のスティーブン・ギャガンが自己の世界観を見事な作品として体言化したこれまた傑作。最近頓にアホなテレビなどのメディアでは一切描けない今世界で本当に起っていることを骨太な演出で描ききり唖然となった。映画で真実を描くことの勇気にも拍手。

Bミュンヘン(米)
 社会派続きますが、エンターテイメントの多いスピルバーグがもう一つの方向性で見せている社会派作品の新作。歴史の中に隠された事実を描く事で、敢えて自国である大国の批判を見事に表現していた。激しい現実とテロリストの静かな食卓という比較も心に残った。

Cトゥモローワールド(米)
 どこまで自分の想像できる世界とかけ離れているかという点で、とにかくリアルに感じることができた近未来SFの傑作。荒廃した近未来を背景に、生命と死というモチーフと主人公の辿る旅が見事にマッチしていた。ハードボイルドな世界観も私の好みでございました。

Dナイトウォッチ (露)
 ロシアという異国で作られたことを意識させない圧倒的に驚愕の映像に唖然。そしてその映像で描くのは光と闇の世界の対立と、父子の愛憎。聖書的世界観で描くダークファンタジー快作です。見るべし。そしてナイトウォッチサーガとして続く第2作「デイウォッチ」に期待大。

E虹の女神(日)
 コメディエンヌとしてイメージが定着するかと思った上野樹里が、昨今の作風とは180度違う内向的な主人公を見事に演じる。岩井俊二一派により作られたセンシティブな恋愛映画。画面の端々にまで、主人公たちの思いが染み渡り切なく泣けてきた。青春時代の恋愛と喪失。

F深海〜BlueChaCha(台)
 台湾という湿度の高い国では青色が似合う。私はそんな台湾映画が大好きだ。近年の台湾映画の中でも特に繊細に、主人公女性の心情を美しい映像で見せられた。風が穏やかに吹く港町の風景が、不安定な主人公女性の心情とリンクしてくる。

Gグエムル〜漢江の怪物(韓)
 韓国の天才ポンジュノ監督が新作で描いたのは怪物。しかし、そこで本当に描いたのは家族の愛情。そしてそこに潜ませる薬品公害という社会批判。ポン・ジュノがすごいのは、これらのモチーフを誰にでもわかるエンターテイメントとしていつも作り続けることだと思うのである。

Hうつせみ(韓)
 そのポン・ジュノとの映画論争で”もう韓国映画は作らない”と引退発言したらしいキム・ギドクの新作。ギドク作品は泥臭い初期の作風から、崇高な美しさを放つ作風へ進化。その進化の最新作として描くのは、まるで夢のような存在の男と人妻の逃避行。宗教的ともいえる美しい恋愛世界。

I好きだ、(日)/ハチミチとクローバー(日)
 年賀状ではハガキの書面の問題で同率2本いれときましたが、日本映画の恋愛映画の傑作2つ。好きだではリアルな宮崎あおいの演技が、まるで自分がそのスクリーンの中にいるかのような錯覚を起こした。ハチクロでは片思いという切ない想いを蒼井優が体言。恋する空気までもがフィルムに焼きついているかのような切ない映画だった。

年賀状には書けなかったのですが、他にも傑作や愛すべき作品は多数ありました。

□花よりもなお
 是枝監督の初の時代劇は、彼の得意とするドキュメントスタイルを封印。しかし、そこで描いたのは”戦わないことの素晴らしさ”という清きメッセージ。素晴らしい。

□エリ・エリ・レマ・サバクタニ
 青山監督の新作は正に音楽映画。伝統的なセリフ/映像/美術/演出という映画の手法ではなく、造詣の深い監督ならではの、音楽を演出の中心に置いた傑作。圧倒的で迫りくる音と映像の洪水。

□エミリーローズ
 オカルト+法廷劇という構成も見事ながら、目に見えないものの存在を如何に映像で見せるかの表現も見事。私は大好きです。この作風。

□インプリント/ぼっけえきょうてえ
 マスターズ・オブ・ホラーの日本代表なれど、あまりにものえぐさで本国でも上映されなかったといういわくつきのホラ−。その耽美でグロな世界は怖いが、一番怖いのは岩井志麻子であることは間違いなし。

□ホテル・ルワンダ
 結局日々報道されることなど世界の中でおきている重要なことの本当に一部であることだということを再認識。今すぐ何かをできなくても、何が起きているかを知っていることは重要なのではないだろうか。

□メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬
 イニャリトゥの盟友ギジェルモ・アリエガの脚本を、トミー・リー・ジョーンズが男くさい世界として構築。男の約束の行き着く先に待っていたのは、やはり神の視点の赦しだった。

□ふたりの5つのわかれみち
 これ05年ですかねえ。06年に見ました。フランソワ・オゾンがいつものエキセントリックな視点を抑えたか・・と思いきや夫婦の別れから過去に逆展開するその作風がエキセントリックでうつくしかった。

□秘密のかけら
 これも05年?アトム・エゴヤンがスタンダードなサスペンスとしてある芸能コンビの秘密を追う。サスペンスの秘密という要素を見事に上手く使い展開していき、没頭させられた佳作です。

□HAZE
 鬼才塚本晋也の新作は、身動きとれないコンクリートの地下道で繰り広げられる密室地獄。そしてその地獄の行き着く先に見えた美しさに宗教という言葉を思い出した。

□いつか読書する日
 大人の恋愛を極めて静かに冷静に描く傑作。日々の暮らしの中に微熱のように持ち続ける大人の恋愛感情がとても切ない。田中裕子の圧倒的な存在感も素晴らしかったです。

□かもめ食堂
 フィンランドの日本食堂で繰り広がる柔らかな物語。日本版バグダット・カフェ?ちと違うか。派手な要素がなくたって人生の旅を描くことはできるのです。優しくていいお話です。

□インサイドマン
 いやあ面白かった。そのサスペンスフルな展開、豪華な役者陣、見事な脚本。ぱっと見はハリウッド作品なれど、これをNYインディーズのスパイク・リ−が撮ったことに意味があり。

□ローズ・イン・タイドランド
 現代版不思議の国のアリス。少女の見るリアルな世界そのものが不思議の国だったのか。その幻想的でドラッグな映像がテリー・ギリアム印でしょう。

□ユナイテッド94
 件の911をWTCに落ちなかった94便の視点でリアルに描く。しかしこの映画で描いているのは、テロリストでも被害乗客者でもなく、この事故がおきたときの政府の対応への圧倒的な批判であろう。

□フラガール
 非常にオーソドックスに誰でも楽しめる映画になっていたことに感心。気がつけば彼女たちに感情移入しそして泣かされてしまった。上手いなあ。

□バス男
 そしてDVDリリースのみなれどこの作品は06年の最高傑作でした。とにかくゆるいキャラと世界観に、あの驚愕の爆笑ラストに大ファンとなってしまった。原題”ナポレオン・ダイナマイト”のままでいいよなあ。ぜひ次作を見たいものである。僕もペドロに一票です。だまされたと思って見るべし!!!今年はジャレッド・ヘスは”ナチョ・リブレ”でメジャーデビューしましたが、ジャック・ブラックの色強すぎてぜんぜんヘス監督らしくなし。やはりこのバス男ばりのオフビートでゆるいコメディを作りつづけてほしいものです。

ちゅーことで今年も名作との出会いを期待しまして・・


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