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zoom RSS 【映画】2007年マイベスト10

<<   作成日時 : 2008/01/01 05:34   >>

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新年一発目の投稿は、昨年2007年の映画のマイベスト10を書かせていただきます。
昨年はあんまり傑作も少なかったかな・・と思いきや、書き上げてみるとやっぱりいい映画多いものです。
日常の風景から、観ることのできない世界まで、いろんなものを見せてくれる大好きな映画に最高の尊敬をこめて。。

@バベル(米)
 旧約聖書でバベルの塔を見た神は人々の言葉をバラバラにした。神がくだした人への罰。”神よ、これが天罰か”の言葉に起因する人への罰と、相反する世界の希望を見せる大傑作。
 圧倒的に強力な天才イニャリトゥ監督の演出力。ギジェルモ・アリエガの緻密な脚本。全くの素人とベテランの役者たちが見せる演技力。これら全てが有機的に結合し、世界にある事実・人間が起こす悲劇・そしてラストに見せる希望の光。最高な映画です。ボクは一生イニャリトゥの映画を見続けていきたい。

Aクワイエットルームにようこそ(日)
 松尾スズキの内省的なパーソナリティと、社会とのそして人とのコミュニケーションを活写して素晴らしい作品だった。
 目が覚めればそこは精神病棟だったライター。そこにいる風変わりな他者の否定と、今までの自己の肯定をしているはずが、気がつけば自己への投影につながっている。自分とは何なんだ?という人生の命題は、結局他者とのコミュニケートの中で少なからず構築されているものなのだろうか。。哲学的であり、最高にポップな松尾ワールド最高!

Bデスプルーフ/プラネットテラーinグラインドハウス(米)
 作家性とは芸術性という観点で語れらることが多いような気がする。しかし、この連作でタランティーノとロドリゲスが見せた極ヲタク的B級映画回顧主義も、十分作家性と言えると思う。
 60〜70年代B級カス映画(あくまでも一般的な評価ね)の醍醐味を徹底的に復活させたヲタク魂は芸術とは180度違うのかもしれない。でもこのいかがわしく最高に皆が楽しんでいるこの映画をボクは大好きだ。

C明日、君がいない(豪)
 今年も新しい才能にいくつも出遭うことができた。その才能の一つがオーストラリアから出てきたこの作品の監督ムラーリ・K・タリル。
 学校で起きたある出来事を、複数の視点でセンシティブに見事に仕上げた腕力に脱帽した。そしてその衝撃的な結末に、ただ黙って感嘆した。作風にガス・ヴァン・サントなどの影響を見てとれることは、ちょっとした映画好きならわかることなのだろうが、そんな気づきも圧倒させられたことは間違いない。またこうやって才能が発見されたのである。

Dリトル・チルドレン(米)
 ボクはトラジットコメディが好きだ、要は悲喜劇。悲劇ともとれる出来事だけど、喜劇に見えてしまう。逆もしかり。ここに頻繁に描かれる日常の風景の中に潜む悲劇的な喜劇。そのジャンルの傑作の一本になった。
 ケイト・ウインスレットが地味な主婦に憑依した演技の見事さもさることながら、平凡な日常に紛れ込んでくる愛情劇の傑作でもあった。日本的な俗物大衆な世界観の中では、井戸端会議で”あの人は・・”と言われるような愛情でも、ボクはそれが真実と感じる。

E殯の森(日)
 河瀬直美という天才肌の女流監督は、常にその自己の人生の中で喪失を感じてきたのであろう。過去の作品の中で、喪失を描き続けた女性は、この映画で喪失の先を見せる。
 ”喪上がり”=”殯”。喪失の先を、殯の森の奥に見るのは、お互いに悲しみを抱える痴呆老人と介護女性。年も立場も違えど、自然に囲まれ人間そのものの輪郭を明確にするしかないその環境で、二人は近づき離れていく。神々しいとも言える、その風景に泣きました。

Fある愛の風景(丁)
 この作品もボクにはデンマークから現れた新しい才能だった。女性監督スザンヌ・ビアが描いたのは、ある3人の男女のやりきれない愛情の行方。つきささるくらいの痛さで、この世界にある愛がリアルに現れた。
 ラース・フォン・トリアーのアプローチに、ジョン・カサヴェテスの世界観の影響が見てとれたが、やっぱりドグマの一員だったのね。そんな影響を軽々と超える傑作でした。

G天然コケッコー(日)
 リンダ・リンダ・リンダの山下敦弘監督は、田園的な風景の中に切なくて誰でもが共感できる世界を描くのがとても得意なのだろう。この映画でも、今最もかわいい女優夏帆ちゃんを、片田舎の田舎少女として、朴訥で切ない青春映画として描く。いやあ好きだなあ。
 田舎の分校の子供たちと、そに来た都会の少年とのある夏の出来事。ゆったりとした時間が流れる、決して忘れたくない、いや忘れられないその時間に気がついたら、優しい涙を流してしまった。いい映画です。

Hサッド・バケーション(日)
 青山真治という監督は昔は好きじゃなかった。膨大な映画への知識と哲学を、あまりにも作家性として偉そうに展開していたからだった。しかし女優とよた真帆と結婚した前後から、その嫌味に近い部分が姿を消し、映画の中に優しさが見えてくるようになり好きになった。
 北九州三部作の最終章として、”HELPLESS””ユリイカ”のそれぞれの人物たちが、ある小さな運送会社に偶然的に集まる。そこで起きるいくつかの悲しみの中で見せたのは、結局女性の強さにボクたち男は屈服するしかないのであるという事実だった。女性賛歌の傑作活劇。

Iヱヴァンゲリオン新劇場版:序/鉄コン筋クリート(日)
 どうしてもどちらかに選ぶことができず、2本をまとめて選んでしまった。ありとあらゆるサブカルチャーを包含したジャパニメーションの傑作たち。
 エヴァでは庵野のあらゆるサブカルへの知識が、哲学としてエンターテイメントとして活写したことに驚愕。鉄コンでは、圧倒的な映像技術をベースに松本大洋の世界が緻密に完璧に再現されていたことに驚愕。素晴らしい!!2本とも最高傑作です。

Iスキヤキ・ウェスタン ジャンゴ(日)
 グラインドハウスで昨年活躍したタランティーノ。そのタランティーノも敬愛する三池崇史監督だが、やはりこれだけいい加減な話を最高に面白く見せる力技ができるのは、日本でもこの人だけだろう。
 マカロニウエスタンの傑作をベースに、日本の名優たちが全編英語で楽しみながら演じる、ラストは北島三郎の主題歌。なんだそれ!のモチーフの連続なれど、ここまでエンターテイメントとして何の矛盾も無く仕上げた時点で拍手喝采なわけです。面白かった!!

ちなみに10位は同率で2本選びました。実際は3本か。10本に選びきれなかったわけです。あしからず。

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プレサーチ
2008/01/01 06:29

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