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zoom RSS 【映画】春夏秋冬そして春

<<   作成日時 : 2005/04/11 23:17   >>

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4/9 「春夏秋冬そして春」鑑賞@高崎映画祭。

今や韓国映画界の最重要監督の一人と言っても過言ではないキム・ギドク監督。
荒々しく野性的で洗練とはかけ離れひたすら肉体感覚的に痛みを追求するその作風を、近作では180度転換させひたすらストイックなまでに洗練された精神的な痛みとして発表しつづける。
しかし共通するモチーフとしての”痛み”は変わることなく表現しつづける。

過去の肉体的な痛みはただ苦痛としてしか見えなかったのだが、その昨今の作品の中(個人的には「悪い男」が転換点ではないかと見ているのですが)で表現する痛みは自分の心の中にも想像でき切なく突き刺さる。しかしその痛みが分かるが故に、圧倒的に泣けそして中毒的にその世界観はくせになる。なぜなのだろう。

「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などの悲劇系作家ラース・フォン・トリアーにも似た自己犠牲の世界観。
しかしよりアジア的な感性で心に深く残る。切ない。

最新作「サマリア」では映画評論家の塩田氏に「まるで宗教画のような世界」と言わしめた映像と物語を展開し欧州キリスト宗教画的だとすれば、この「春夏秋冬〜」は仏教的水墨画の世界か。
因果応報で人生は輪廻していく。誠に宗教(仏教)的な世界。素晴らしい。
それを回りくどく説教臭く説くのではなく、いたって分かりやすい文法で悲劇的物語で見せていく。
苦しみの先にあるのが幸せなのか、いや人生とはそもそも苦しみの中にあるのか。
自分のような凡人にはひねり出そうとしても出てこない物語。

そしてそれを彩る湖の上の庵。四季とりどりに見せる季節と、しかし人間の魂や感情は四季に関係なく連なって続いていく。醜さと美しさの圧倒的なまでの同居に驚嘆したわけです。

まだ未見のあなた。
まるでフランスノワール映画のような究極愛情を描く「悪い男」
仏教的輪廻世界を見せる「春夏秋冬そして春」
宗教画的少女世界と父娘の想いに二部構成を見せていく「サマリア」
ここまで醜く美しいキム・ギドク世界見逃す手はないと思います。

ということで当然★★★★★。傑作。全て満点っすよ。

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